2013/05/22

日本がリーダーを求めている -ゴールデンサークル理論の続き-

地獄のダイエット二日目
模です.


前回の続きです.
朝起きてぱっとひらめいたことがあったので綴ります.

最近,ゴールデンサークル理論が社会に顕在化されてきた理由

結論:時代がマネージャーではなく,リーダーを求めているからではないでしょうか.

ゴールデンサークル理論がリーダーシップを創り出すってそりゃそうだろ的に思うかもしれないですが,思考を整理します.

-時代がマネージャーではなく

少し前の社会はマネージャーを求めていたと感じます.
日本は,第二次世界大戦後に,働ければ金になる様な団塊の世代に象徴される,機械的に優秀な人を創り出しました.産業社会の幕開けです.
※機械的に優秀な人=与えられたことを忠実にこなす秀才.

しかし,今の時代はどうでしょうか.
今,機械的に優秀な人は必要でしょうか.必要ありません.機械が行えるからです.
では,戦後に創り上げた機械的に優秀な人達をどうしましょう.上手く管理しなくてはいけません.そうです.マネージャーが必要なのです.

大企業の経験で確信しました.
団塊の世代の人達をうまく束ねる優秀なマネージャーを時代は求めている.

しかし,うまくいきませんでした.
それは,仕組で上手くいかなったと感じます.
年功序列が蔓延る日本社会なのかも知れませんが,優秀なマネージャーが上に立っても団塊の世代達を上手く動かす事が出来なかったんです.

そして,上手くいかない事で優秀なマネージャーも次第に疲弊していき,会社全体の士気が下がったのではないでしょうか.
なーんかどんよりと今の日本社会はこの様に創り上げられたのだと私は考えます.


-リーダーをもとめている

どうしましょう.上記の様なシナリオで創り上げられた日本社会を再生するためには.

先ずは成功事例の分析を行うべきだと考え戦後の勢いを考えます.「ぼろぼろになった日本を俺らが建て直す!」というビジョンが日本社会にあったのではないでしょうか.そう,ビジョンがあったのです.
なので,目的と目標が明確になり,かつそれが全体に浸透したと感じます.
それが戦後の復興です.それが上手くいきすぎたんです.みるみるGDPは上昇していき,世界で三番目のGDPまでたどり着きました.こんなにも資源が無く,こんなにも内需だけに頼る日本が.

つまり単純で,全員が一つのビジョンを持ちそれに向けて走っている時は,結果はついてくるもので日本社会が明るくなりますが,それを到達してしまったor近いところまできてしまった時に立ち止まってしまう.それが今だと感じます.

なので,社会を明るくするためには,ビジョンの浸透なのでしょう.戦後の日本はもちろんのこと,中国や韓国は日本を的にしてやっつけてやろうっていうビジョンで成功していますよね.

そしてビジョンが必要になる.でも,Whatから始まるビジョンはだめだ.理由は伝わりにくいから.これがゴールデンサークル理論.

戦後の日本にビジョンが浸透したのは,「ぼろぼろになった日本を俺らが建て直す!」というビジョンが日本国民に簡単に染み渡るビジョンだったからだと感じます.「やられたもんはやり返せ」っていう行動理念(ビジョン)は,アウストラロピテクスの時くらいからあるのではないでしょうか.しかし,このような本能的ではないビジョン,例えば,「空を飛ぶ」であったりするビジョンは浸透するのが難しいと考えます.だから韓国や中国は幼少時からビジョンが浸透するための教育に力を入れようとしてるんでしょうね.それが本能的になりやすいから.

なので,ゴールデンサークル理論が必要です.ゴールデンサークル理論を用いて優秀なリーダー(会社のビジョンと個人のビジョンが一致する人)を探し教育し,そのリーダーはゴールデンサークル理論を用いて部下にビジョンを持たせてあげる.

ビジョンを持つ事って,好奇心を持つ事と似ていてなかなか自発的に付きにくいんだろうなって考えます.だから,企業の人事採用担当者は,合致する人を見つけるために合致しやすいプレゼンテーション(ゴールデンサークル理論)を使うのではないでしょうか.




こんな私も少し前までは,ビジョン(笑)くらいで捉えていました.仕組化で全て上手くいくと考えていました.

もちろん,全然そうではありません.挫折の繰り返しです.

その反省と,もう過ちを犯してしまわないように.そして,ビジョンを持った人間を社会に排出させたいというビジョンで今の仕事をやっています.

次世代のリーダー創る仕事をしています.

楽しみに待っていてください.




活気に満ちあふれてる大好きな香港.
ビジョンを持った海外の国の企業が溢れかえってるから明るいんでしょうね.



2013/05/19

収録の中で考えていたゴールデンサークル理論の発散


よっしゃ!

模です。


先日、大阪大学で行われた、茂木健一郎・津田大介さんがゲスト出演するNHKの公開収録に行って参りました。


テーマは、「ブラック企業」と、「ホームレス問題」。

そこで感じた事を記したいと思います。
そのテーマに関する事だけではなく、もっとマクロにも。

まずそれぞれのテーマで述べられていた事を超簡潔にまとめます。

【ブラック企業】
最近は就活の際に言いところばっか言って実際は超過労働等で労働者を酷使して使えなくなったらポイする会社が多い気を付けろ何かあったら俺らのNPOへカモン相談乗るぜ。

【ホームレス問題】
ホームレスは無雇用期間が長く次の職場に付けない負のサイクルがあるってのと大阪って放置自転車が多いという社会問題を一気に解決するホームレスのおっちゃんがレンタサイクルを運営する仕組みを私のNPOは作ったわ。

何点かあります。
思いついた順に。


1)ゴールデンサークル理論は響く

-ゴールデンサークル理論



ゴールデンサークル理論ってのは、サイモン シネックがTEDで述べて社会に顕在化された理論です。



超簡潔にまとめると、
人に思いを伝える為には、「なぜ?」から始めようっていう理論です。
リーダーシップ論では、対内的に。
プロモーションでは、対外的に。


-響く

響きました。

両コンテンツどちらもNPOの代表の方が仰られた事は心に響いたのですが(持論を持っていたので)、入りこんでしまったのは、後者の代表の人でした。

「なぜ、私がホームレス問題に興味を抱き始めたのか」を伝える事に時間を費やしていた為。そう、これがゴールデンサークル理論です。


ごめんなさい脱線します!

仕事柄、就職活動の動向に関してアンテナを張っていて、最近このゴールデンサークル理論が就職活動に上手く使われてるなぁって思います。
んまぁ総括するとすごく良くなってるんだと思います。

就活セミナーで登壇する人が嘘をついていないのであれば。


【就活の企業アピールポイントの移り変わり】

メインがWhatからWhyに移行したと感じます。
サブ含めるとこんな感じ

前: What・(How)
今:Why・(Who)

僕の就活時(6年くらい前ですか)は、
「この会社ではこんな事が出来ます。」

という説明を人事の方が話していたのですが今は、
「私は学生時代にこういうビジョンを持っていたので、同じビジョンを持ったこの会社に入りました。」
と言う人が多いなー、と。

気付く人は気付いていると思いますが、ビジョンの中にWhyが包含されています。
ホームレス問題で例えると、
Why「なぜこんな豊かな国、日本で路上でおっちゃん達が死んでいってるの。」
ビジョン「ホームレスの人達を守りたい。」


ちょっと話戻ります!

因みになぜ最近このゴールデンサークル理論が注目されているか考えてみました。


【ゴールデンサークル理論が注目されている理由】

結論:現代では、Whatの選択肢が多すぎて選べないのだと思います。

1)価値判断能力の欠如
→産業社会に適した、「上の言うことを守り遂行する教育」の所為で自分でモノ(What)の価値判断が出来なくなった。

2)何処でも誰からでも何でも選べる環境
→就活だったらリクナビ、購買だったらインターネットというマンモスプラットフォームの所為で価値のあるモノ(What)を見つけにくくなった。


一方、「Why」は、人間の感情という考えなくても自然体で共感しやすいんでしょうね。


また脱線します!!

【ゴールデンサークル理論の問題点」

ディベートマインドが叩き込まれた僕の脳みそは、メリットがあればそれと同等程のデメリットを探してしまいます。

結論:似た様なメッセージが多く差別化を図るのが難しいので、聞いてもらえる土台に持っていくのが難しい。

Whyの部分っていうのは、メッセージの結論としてとてもありふれたモノが多いと思く差別化しにくいんです。
例)ホームレスを無くしたい。

なので、Whyの部分を強調してグッと興味を持ってもらうことが難しいんだと感じます。
※一方、Whatはここが得意ですね。
例)吸引力の落ちない唯一の掃除機

リーダーシップ論上で考えても同じです。

リーダーになり、部下に、「Why」を基軸としたメッセージを伝える環境に持っていくのは難しいでしょう。
なぜなら、同じ様なビジョンを持った仲間の中からリーダーになる為に秀でて選ばれなくてはならないからです。
※一方、Whatはここも得意ですね。例えば、今までに無かった施策をどんどん打つとか。目立つでしょ。

メッセージの真意を伝える為には、登壇者のバックグラウンドを伝える事が重要となり時間を要します。
その様な環境まで持っていくのが上記の理由で難しいんですね。



難かし!

何か見えてきましたね、ゴールデンサークル理論の全体像が。

メリット:相手の心を響かせる事が出来る。
デメリット:そもそも、「Why」を伝える環境にたどり着きにくい。

この前提条件の元、短絡的に考えた成功方法は、
思いを伝えられる環境に持っていくまでは、Whatの戦略で、話す内容は、「Why」に関して
なんでしょうね。

確かに、最近のベンチャー企業は、マス向けのプロモーション部分に自社の強み(What)を大々的に出して、セミナーの際にビジョン(Why)を語るのが多い気がします。

こういう理由なんでしょうね。


この、「ゴールデンサークル理論」に関しては、僕も現在進行形で勉強している最中なので、考えに進展があり次第またブログに書きたいと思います。

こんな感じで一人でいつも考えを発散しています.
頭の中でディベートしてるんでしょうね.

今回も読んで頂きありがとうございました.